2002年度谷和原村手話奉仕員養成講座カリキュラム作成<第7回>5月9日カリキュラム(案)
とほほ・・本日(第3回講座)のカリキュラム案です。(そして、その結果報告です。)
1.話し合い(7:00〜7:30)
テーマ「授業についていけません」という仲間について
・問題解説
・考えメモ作成
・各自意見発表(グループ内)
・話し合い
・主な意見の発表
・まとめ
→ → → 結局、話し合いは行いませんでした。(その必要性がなくなってしまいました。)
その代わりにテレビ「おはよう茨城」の私の(^_^;)手話通訳を15分間みんなで見ました。(音声を消して)
<見た後のコメント>
- @すっごく目が疲れるでしょ?・・・たった15分間でも「ずーっと」手話を見続けることは、聞こえる人にとってはけっこうシンドイものです。
- A早い動きが「見えない」ですよね?・・・もっと「集中して見る」「継続的に一カ所を見続ける」トレーニングが必要なのです。
- 聞こえる人は脳の働きが「見る言葉」に十分対応できていないのです。ですから「見る」部分の脳をトレーニングによって活性化させる必要があると思います。
- →ろう講師コメント「ろう者も、疲れます(笑い)。」
- 特に画面右隅の手話通訳者と画面全体を交互に見ながらテレビを見るのはとても大変。最初のうちは画面全体も見て楽しんでいられるのですが、だんだん疲れてくると手話通訳ばっかり見てることになってしまって、番組の映像を楽しめません。手話通訳の部分(=セリフ)をもう少し減らして、通訳と通訳の間に間合いを持たせてくれると映像全体ももっと楽しめるようになるのですが。また、手話通訳を減らす代わりにテロップ(字幕)をもっと増やすというのも良い。」
- →僕のコメント(自分の手話通訳の反省)「もう少し、一つ一つの手話を丁寧に表現しないといけないですね。手話が慌ただしく落ち着きがないです。」
2.前回収録した自己紹介ビデオを見る(7:30〜8:00)
→ → → これが意外と時間かかちゃった。一人一人の手話表現に対してあれこれコメントしていたら、結局1時間程度かかってしまいました。
- →ろう講師コメント「みんなで相談しながら練習し、お互いに教え合うというのは、良いやり方かもしれない。」
- 「一方的に手話単語をたくさん教えても、前に出て手話表現してもらうと全然できなかったりする。ところが谷和原村の受講生は、みんなの前でもあまりあがらずにキチンと手話表現できている。前もってグループ内でお互いにチェックしているからなのだろう。」
- 時間がかかっても今のやり方がいいと思う。まずは「手話で話そう」という姿勢が大切だ。手話単語は後からついてくるのかもしれない。
- →僕のコメント「同感です。僕もまずは「手話で話せて楽しい」経験をすることが、より強く「もっと手話で話そう」「なんとか手話で話したい」という動機付けにつながると思う。そういう動機がなくては上達しないと思う。
- ボキャブラリー(語彙=つまり、単語の数)は、そうした「話したい」欲求に応じて、「こういうのは、手話でどうやって表現するの?」って感じでろう者から教わり、自然と増やしていくのが良い。
- 手話を覚えるには、時間のかかる人もいれば、割合すぐできちゃう人もいる。そういういろいろな人がいる中で自分なりの「手話表現を覚えるコツ」を身につけ、「読み取りの感覚」をマスターしていって欲しい。<自己流の覚え方>を発見する工夫が必要だと思う。
- この<自己流の覚え方>を身につけるべし!というテーマについては、<第2回 コースデザイン>のところでも”修了時点でどのようなスキルを獲得すべきか?”ということで、「おじさん、語学する」(塩田 勉・集英社新書)に書かれていた次の内容を紹介していますので参照してください。
- 「語学の成功には、他人に頼らず、自前の流儀を編み出してゆく試行錯誤や自己点検がなによりも大切」
<休憩>
3.自己紹介練習(2人分)(8:10〜8:30)
4.自己紹介のビデオ撮り(2分×8人分)(8:30〜8:50)
- たはは・・・、結局3人の方のビデオ撮りするのが精一杯でした。(-_-;)
5.自己紹介について講師の解説(8:50〜9:00)
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