木のつぶやき | |
2002年8月15日(木) |
政見放送の手話通訳は、難しいのだ!
1.手話通訳者養成Uコース(つくば会場)・8月17日(土)の講座テーマは、「政見放送」なのだ。
全国で初めて立会演説会に手話題訳がついたのは、1967年東京都中野区で開かれた国政選挙でした。その後、各地で手話通訳付きの立会演説会が開かれるようになりました。そして、1971年自治省が通訳者の報酬を公費で負担することを各都道府県選挙管理委員会に通達を出しました。そのことによって聴覚障害者の参政権の保障が一歩前進しました。しかし、1983年の公職選挙法の改正によって立会演説会が廃止されることになりました。わずかな権利保障も後退してしまったわけです。その後、手話通訳付きビデオ上映会を開催するなど自分たちで政治参加の場を確保しました。一方では『テレビ政見放送に手話通訳を!』のスローガンを掲げ運動を続けてきました。そんな中、1995年7月23日に実施された参議院比例代表選挙の政見放送に手話通訳が導入されました。これは新たな参政権保障への一歩を踏み出したと言えるでしょう。しかし、1996年10月20日に実施された衆議院選挙では、小選挙区において政党持ち込みビデオに限り、政党の判断で手話通訳の挿入ができるというものでした。すべての選挙の場で聴覚障害者の参政権の保障を実現するためには、まだまだ時間がかかりそうです。今後とも粘り強い運動を進めていくことが大切です。(財団法人 全日本ろうあ連盟「手話通訳者養成講座−応用課程」より)
「立ち会い演説会」「国政選挙」「自治省」「選挙管理委員会」「通達」「参政権」「公職選挙法」「政見放送」「スローガン」「参議院」「比例代表選挙」「衆議院」「小選挙区」「政党」
(つづく)
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