木のつぶやき | |
1999年8月22日(日)晴れ |
かたつむりの「海水浴」に参加して来た。
その内容は、イベント報告を参照して欲しい。
3日間を通して、仲間たちのいろいろな側面に出会った。
そして感じたのは、「仲間のことを書く=プライバシーの侵害?」ということだった。
仲間たちは、実に様々な障害を「重複」している。「聞こえない」ということに対する理解と共にこれらの併せ持つ「障害」への理解なしには、仲間のケアはできない。
そして、仲間たち一人一人がそれぞれ「個性的な」障害を持つが故に、仲間の名前と不可分にその「障害」の表情がある。
従ってネットワーク上でその「個性的な障害」を書き記すことは、彼(彼女)のプライバシーの侵害に直結することだと思う。
例え、仮名を使ったとしても、仲間を知る人なら即座に「誰々さんだ」と分かるだろう。
ホームページに書く場合には本人の同意を取ればいい、とは言っても、仲間たちの中には「ホームページに掲載することの意味」を正しく理解できない者もいるだろう。本人の同意が成立し得ない場合も考えられる。じゃあ親御さんの同意か?
現在のところ、まだこの当たりの問題が未整理だ。
それ以上に問題なのは、「観察者になりたくない」と考えている今の僕がいることだ。
職員さんは、日常的に仲間たちと接し、彼・彼女らの個性をプロとして把握していく。それが職員さんの仕事であり、いかに仲間たちの「障害の個性」を理解し、ケアするかに職員の専門性が求められているからだ。
しかし、僕のホームページは重複障害の研究ページではない。共同作業所「かたつむり」の応援が主眼なのだ。
当分の間、「仲間を観察し、それぞれの障害を理解する」のでなく、どこまで「共に遊べるか」という恒常的な付き合いから「お互いを」理解し合えたら良いがな、と感じている。
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