木のつぶやき 東京・湯島天神と絵馬

長女の高校受験を応援するために会社の帰りに行ってきました。ものすごい量の絵馬が掛けられていました。この週末はいよいよ大学入試センター試験ですね。うちの子も第1発目の受験が土曜にあります。
2003年1月15日(水)

受験対策

 平成14年度茨城県登録手話通訳者認定審査会が、もうすぐ行われます。(申込締切は2月5日(水))

 僕が今聴者講師をしている茨城県手話通訳者養成講座2・実践コースの受講生の多くもこの試験を受けると思います。

 今回は、一次試験(筆記)で、出題内容は、(1)手話通訳に必要な基礎知識 (※参考資料:テキスト、日聴誌(4月〜12月)) それから (2)国語 となっています。

 僕はこのところさっぱり勉強不足なので、これを機会に、自分も一次試験を受けるつもりで、日聴紙ややすらぎ新聞(茨聴協の機関誌)、あるいは過去問題など読み返してみたいと思っています。

 というのも、やはり通訳者養成の講師をしていて、「手話通訳者にとって必要な”知識”とは何だろうか?」と考えることがしばしばあるからです。(⇒参考2002/4/27「第1回指導者養成講座」馬場さん)

 一つには、「日本語力」の問題です。

 受講生が通訳をしているのを見ていて時々「これはそもそも元の日本語を理解できてないんじゃないか」とか、あるいは「耳に入ってきた話しの論理構成を正しく把握できてないんじゃないか」と感じることがあります。
 さらには、手話通訳は、同時通訳的な要素が強いので、聞いた話を「瞬時に理解」しなければならないのが、「理解に時間がかかっているために、手話への翻訳が遅くなっている」のではないかと思われる場合があるからです。
 音声言語ですから、耳から順番に音が入ってきますが、日本語の場合、動詞や助動詞が文末に置かれていたりして、論理構成や趣旨をつかみにくい場合が多くあります。そうした文章を、編集し直しながら頭の中に貯めていくという作業能力が、手話通訳者には強く求められると考えています。

 もう一つは、「社会的な知識」の問題があると思います。

 いわゆる社会常識とか一般教養と呼ばれるような知識です。現代用語とか専門用語、あるいは古い言葉やことわざ、なども最低限のものは基礎知識として備えていなければ、聞き取り通訳をしていても理解できるわけがありません。先日も「カオス」という言葉が出て、通訳者が困惑する場面がありました。一般的には「混沌」という訳語を対応させると思いますが、「現在はカオス的な状況にある」と言った場合は、/現在/意見/いろいろ/混ざり合う/状態/とでも表現したら良いのでしょうか。

 そして、もう一つ大切なのが「聴覚障害者をめぐる専門知識」です。

 先日の養成講座でも、ろう講師が「嫌いなタイプの手話通訳者」として掲げていたのは、「出しゃばり」と並んで「ろう者に対する心の準備(配慮)のない通訳者」が、挙げられていました。「ろう者へ配慮するための知識」というものも大切です。
 逆に、通訳現場では、先方にキチンとろう者へ配慮をしてもらえるように、会場やスタッフをコーディネイトするための知識も必要でしょう。

 これから2月23日(日)の一次試験に向けて、僕の勉強内容もUPできていけたらいいなと思っています。

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