木のつぶやき
2002年7月15日(月)強風

散々でしたテレビ「おはよう茨城」手話通訳収録(*_*) 皆さんゴメンナサイ<(_ _)>

今日は、茨城県の広報テレビ番組「おはよう茨城」の手話通訳撮りだった。テーマは、大和村にある「大和ホースパーク」の紹介。珍しく準備頑張ったのに、本番で息切れてしまって、不本意な結果に終わってしまった。

なぜ、「珍しく準備頑張った」かというと、来たる7月27日(土)、茨城県手話通訳者養成講座2コース(応用・つくば会場)の講師を担当することになっている私は、この「おはよう茨城」を教材に選んでしまったからなのだ!

前から考えていたことなのですが、ろう講師が自分の手話表現の読み取りビデオを教材にするのが良いのなら、聴者講師も自分の手話通訳場面をビデオにとってそれを教材にしてみたらいいんじゃないかという発想です。

7月13日(土)の講座の終わりに私は「21日の放送を見て、聞き取り通訳練習をしてきてください。次回の講習で6名の方に実際に通訳をやってもらいますから。もちろん他の方もいつ指名を受けても大丈夫なように練習してくるんだよ」と宿題を出したのだ!

ところが、ビデオテープは金曜に届いたのですが、週末は地元の自治会の仕事に終われまくってしまって、テープの中身を見たのが、ようやく日曜の夕方。テレビ画面を見てぼー然(-_-)「・・・・むっちゃ難しいやんか!」

しかも、テレビ局からビデオテープと一緒に送られてきた台本と照らし合わせてみるとこれが「・・・全然台本と合ってないじゃん!」 たまにこういうことがあるのですが、編集の段階でかなり修正されたらしくて「第1稿」と書かれた台本はほとんど使い物になりませんでした。・・受講生には「これを読んで前もって勉強しとくよお〜に」なんて偉そうに言ってコピーを渡したというのに・・・。

難しい理由はいくつもありますが、

  1. 進行役の林家まるこさんと大和ホースパークのオーナーの藤田さんのやりとりは、とっても楽しいのですが、テンポが速くて通訳者泣かせ。
  2. しかも、乗馬指導の場面では、馬に乗ったまるこさんを、画面の外から「声だけで指導」する藤田さん。画面にいない藤田さんのセリフを「見てる」ろう者にどうやって伝えたら分かりやすいだろうか・・・?
  3. 藤田さんの指導に合わせて馬を止めたり、動かしたり、その都度、藤田;「はい、止まれぇ〜」、まるこ;「止まれ」って感じで、交互に繰り返しのセリフになる。
  4. まるこさんは、そもそも通訳者泣かせ。「ひゃあ〜」(早足する馬に驚く)、「せ〜の」(と馬に乗る)、「よっこらしょ」(と馬から降りる) しかもこの部分が意外と長時間の映像なのだ。
  5. 番組の最後の最後までまるこさんのセリフがあって、映像がギリギリなのでまるこさんのセリフが終わると同時に手話通訳も終わっていなければならない。・・・結局、最後のセリフははっしょってしまうことになりました。

ちょっと思い出しただけでも、こんなに列挙できるのらぁ〜、悲しい。そういうワケで、今回の教材は「反面教師」型となっておりますので、受講生の皆様、テレビを見ても右隅の○の中は、「あれ? こんなところに木が生えてる!」くらいに思ってくださいね。

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