新聞切り抜き帖
2000.1.6.(木)日経新聞<伝えたいこと 6>
「水俣病」37年ぶり写真展
風化に警鐘手ごたえ
新聞記事を見た時「あっ」と思った。先日の井上孝治さんの写真展を見に行ったときにJCIIビルのフォトサロンのロビーの棚からもらってきたチラシがこれだった。
<記事の要約>
病室のベッドでけいれんを起こす漁師、全身の感覚が失われた少女、水銀に汚染された漁港・・・。百枚の写真が、公害の原点となった「あの場所」に連れていく。山梨県高根町清里で開催中の水俣病をテーマにした写真展。報道写真家、桑原史成さん(63)による37年ぶりの個展だ。 (中略) 「若い人が頼もしい」。 水俣病に携わった学者約30人が年一回自由に議論する「水俣病事件研究会」。桑原さんも参加する会は五年目を迎え”異変”が起きている。参加者に若い医師や学生らが目立ってきた。 「水俣病の代償は大きかった。問い続け、失敗の経験を生かすには若い世代との交流が不可欠」。世話人の元熊本大法学部教授富樫貞夫さん(65)は言う。 一連の水俣病訴訟は96年、一部を除き補償問題が一応決着、節目を迎えた。ダイオキシンなど新たな環境問題が関心を集める今、対策が遅れたとされる薬害エイズなど水俣病同様の「負の構造」が残る日本社会は「ミナマタ」を本当の意味で教訓にできるのか。 |
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