木のつぶやき
2003年2月4日(火)

山住先生も亡くなられてしまいました。

昨年11月30日に教科書裁判を闘った家永先生がなくなられたことをご紹介した。
その「教科書」問題に対して、同じようにずっと真摯な発言を続けてこられた山住正己(やまずみ・まさみ=前東京都立大学総長)さんが、2月1日、肺炎のため亡くなられたそうです。72歳。

<以下は、ヤフージャパンほかに掲載されたニュース記事です。>

訃報
社会ニュース - 2月4日(火)21時16分

教科書問題に取り組む、山住・前東京都立大総長が死去

 山住正己氏(やまずみ・まさみ=前東京都立大学総長)1日、肺炎のため死去。72歳。告別式は近親者のみで済ませた。お別れの会を開くが、日取りは未定。自宅は非公開。喪主は妻、美津子さん。

 音楽を中心とした教育史や教育課程の研究で知られ、日の丸・君が代問題や教科書問題で積極的に発言、市民運動にも取り組んだ。著書に『唱歌教育成立過程の研究』『日本教育小史』など。(読売新聞)
[2月4日21時16分更新]
教育史研究家、東京都立大前総長の山住正己さん死去
 元東京都立大学総長で教育学者の山住正己(やまずみ・まさみ)さんが1日、肺炎のため東京都新宿区の病院で死去したと4日、同大が公表した。72歳だった。葬儀は近親者で済ませた。「お別れの会」を開く予定だが、日時は未定。喪主は妻美津子さん。自宅は東京都杉並区阿佐谷南1の38の2。

 東大教育学部の第1期生で日本の教育学博士第1号。教育史や教育課程の研究者で知られ、教育の国家統制を批判する市民運動に参加してきた。家永教科書裁判の支援を続け、国の教科書検定への介入に対して81年、市民団体の「教科書問題を考える市民の会」を作った。93年から99年まで東京都立大学総長。著書に「唱歌教育成立過程の研究」「教科書」など。

(21:00)asahi.com

山住正己氏死去

 山住 正己氏(やまずみ・まさみ=前東京都立大学長、教育学)1日午前3時55分、肺炎のため東京都新宿区の病院で死去、72歳。東京都出身。自宅は東京都杉並区阿佐谷南1の38の2。葬儀は近親者だけで済ませた。関係者が後日「お別れの会」を開く。喪主は妻美津子(みつこ)さん。

 東大卒で教育学博士第1号。1982年、日本の教科書検定がアジア諸国との間で外交問題に発展した際には「教科書問題を考える市民の会」の中心メンバーとして検定制度の在り方を批判する要望書を政府に提出した。

 日の丸・君が代問題などでも発言し、教育への国家権力の介入を一貫して批判し続けた。日教組の教研集会に助言者として長年協力したほか、市民運動にも積極的に参加した。

 93年4月から6年間、東京都立大の学長を務めた。著書に「教育勅語」「日本教育小史」など。(東京新聞)

<山住さんの著作の中で僕がお薦めする一冊>

「教科書」    岩波新書 青版 758 ; かなり古い本ですが、意外とブックオフなどで見つかるかも知れません。

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