新聞切り抜き帖

2002年10月22日(火)茨城新聞

犯罪抑止へ連絡組織

<谷和原・絹の台>
自治会主導 県内初 警察と情報共有化
 地域で多発する犯罪被害を食い止めようと、谷和原村絹の台の住民が立ち上がった。
 同地区の自治会がこれまで独自に活動していた子供会やPTA、地区防犯協会分会の防犯組織を一つにまとめ、連絡組織を立ち上げた。地域情報を気軽に水海道警察署に通報できる体制を確立し、地域全体で犯罪抑止に取り組むという。


 連絡組織の名称は「絹の台防犯ネットワーク委員会」(会長・蓮見孝自治会長)。同自治会の防犯対策部のほか、子供会の立哨防犯委員と校外指導委員ら計23人で「防犯パトロール員」を組織した。連絡会や会議を開いて情報交換に努め、日常生活の中で気づいた不審者や不審車両などの情報を同署に積極的に通報していく。
 同署などによると、自治会主導でこうした防犯の連絡組織が設立されたのは県内初。県警生活安全総務課は「これまでの防犯情報は警察署から住民へという一方通行だった。住民から警察への双方向性が実現し、情報の共有化が図れる点で意義がある」と話す。また同署は犯罪の総量抑止のため「広く情報を吸い上げことができる」と話し、同地区住民の防犯意識の高さに期待を寄せる。
 自治会によると、同地区は常磐自動車道谷和原インターに近い新興住宅地で世帯数約七百。今年春ごろから空き巣や車上狙いなどの犯罪被害が相次いだことから、同署の勧めもあって、ささいなことでも連絡できるネットワークを整えた。
 蓮見会長(47)は「県内でも初めてのケースでマニュアルはないが、当面は通報時に役立つ注意点や留意点などを住民に周知したい」などと話している。

 「防犯ネットワーク委員会」とはまた唐突に?と思われるでしょうが、実は、この「絹の台自治会」は私の住んでいる地域で、かつ、今年度、私はこの自治会の「総務広報部長」なのです。(くじ引きで当たってしまっただけなのですが)
 つまり、記事には出ていませんが、この「防犯ネットワーク委員会」の仕組みを作ったのは、私なのです!(単なる自慢話です。(^_^;))
 でも、規約作りや関係機関との調整とか、けっこう大変だったので、取りあえずスタートできてホッとしています。

 調子に乗ってるついでに、この「絹の台防犯ネットワーク委員会」の規約と、「絹の台防犯パトロール員制度実施要領」もご紹介しましょう!(って、誰も読みたくないって(>_<))

絹の台防犯ネットワーク委員会規約
[名称]
第1条 この会は、「絹の台防犯ネットワーク委員会」という。

[事務局]
第2条 この会の事務局は、絹の台自治会におく。

[目的]
第3条 この会は、絹の台地区の関係機関・団体等が相互に連携し、住民の安全を守り、犯罪の防止を図るための活動を行うことを目的とする。

[組織]
第4条 この会は、絹の台地区で防犯活動に関わる次の各号に掲げる関係機関・団体等で組織する。
(1) 絹の台自治会(防災治安部)
(2) さくら子供会育成会(立哨防犯委員会及び校外指導委員会)
(3) 小絹小学校PTA(校外指導委員会)
(4) 絹の台地区防犯連絡員(防犯連絡所=各区長宅)
(5) その他この会の趣旨に賛同するもので、この会の了承を得たもの(「こども110番の家」等)

[活動内容]
第5条 この会は、第3条の目的を達成するために次のような活動をする。
(1) 絹の台地区において、不審者・不審車両等を見かけた際の警察署への通報。
(2) 絹の台地区における住民への防犯・防火・違法駐車防止等を目的とした広報活動
(3) 絹の台地区全体の防犯意識の向上を目指した啓蒙活動

[役員]
第6条 この会には、委員長及び副委員長をおく。
(1) 委員長は、絹の台自治会会長とし、この会を代表し、会務を総括する。
(2) 副委員長は、絹の台自治会防災治安部長とし、この会の事務を担当とする。また、会長を補佐し、会長に事故あるときは、その職務を代理する。

[顧問]
第7条 この会に対する専門的な立場からの助言を得るため、顧問をおくこととする。ただし、顧問の選任に当たっては、水海道警察署と協議することとする。

[役員の任期]
第8条 役員の任期は、1年とし再任を妨げない。

[会議]
第9条 この会の会議は、必要な都度委員長が招集する。

[経費]
第10条 この会にかかる経費は、絹の台自治会からの資金及び寄付金をもって充てる。
2 会計年度は毎年4月1日に始まり、翌年の3月31日に終わる。

附 則
1.この規約は、平成14年10月6日から施行する。












<組織>
このように従来からバラバラに活動して各組織を横断的につないだというところがミソなのです。



<活動内容>
通報、広報、啓蒙の3点セットです。

そもそものきっかけは水海道警察署への「通報」とか「情報連絡」をもっと気軽にできないか?という視点だったのですが、「防犯活動は、住民自身の防犯意識の向上が不可欠」とのことから、広報や啓蒙についても合わせてやっていこうということになりました。

※防犯ネットワーク活動の概要は、こちらをごらんください。(pdfファイル)





「絹の台防犯パトロール員制度実施要領」

[名称]
第1条 この制度は、「絹の台防犯パトロール員制度」という。

[防犯パトロール員]
第2条 この制度は、「絹の台防犯ネットワーク委員会」第5条第1号の活動を行うため、次の者を「防犯パトロール員」に任命する。
(1) 絹の台自治会防災治安部員(12名)
(2) さくら子供会育成会立哨防犯委員(3名)
(3) さくら子供会育成会校外指導委員(8名)
(4) その他、絹の台防犯ネットワーク委員会の了承を得た者

[防犯パトロール員の任命]
第3条 「防犯パトロール員」は、防犯ネットワーク委員会の承認を得て、水海道警察署長が任命する。

[防犯パトロール員の任期]
第4条 「防犯パトロール員」の任期は、1年とし再任を妨げない。また、転居等で「防犯パトロール員」に欠員が生じた際には、後任の防災治安部員、立哨防犯委員及び校外指導委員が、残りの期間を担当することとする。

[防犯パトロール員の活動]
第5条 「防犯パトロール員」は、絹の台地区において、日常的な外出や買い物あるいは散歩等の際、不審者・不審車両等を見かけた場合に、水海道警察署へ情報提供をすることを主な活動とする。

[その他]
第6条 「防犯パトロール員」に関するその他の事項は、必要な都度、防犯ネットワーク委員会で協議し、定めることとする。

注1)子供会の立哨防犯委員さんというのは、登校時に横断歩道に立って子ども達の通学をサポートしている方達です。

注2)校外指導委員さんは、ご存じのように、放課後の地域の見回り活動をされています。


◇最初の新聞記事の写真がこの「任命式」の様子です。


注3)パトロール委員という名称ではありますが、日常的な買い物などの際に「なんかいつもと違うな?」ということを気軽に警察署に連絡していただくという活動です。

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