イベント報告

11月7日(日)「施設班」第2回学習会・杉山先生のお話しを聞いて

 参加してくださった方から参加報告をいただきましたので、UPします。ありがとうございました。
 杉山先生の講演内容についても取りまとめ中ですので、近日中に掲載したいと思います。

 一番印象深かったのは、「ろう重複児が学校や社会で主人公になることはほとんどない」というお話。かたつむりではみんな必ず主人公になれる。
 毎朝の朝礼で当番制で、司会を担当し、今日の仕事分担や、昨日あったこと、今日これからのことなど、自由に発言する機会が与えられる。掃除グループの代表を社長と呼ぶなど、工夫をこらして、仲間たちが主人公となり、生き生きとしているという話に、感動しました。
 また、仕事中心ではなく、仲間同士、腹をわって、話ができる雰囲気を大切にしているとのこと。すごく、大事なことですよね。私も会社で、人と話もせずに仕事だけだったらやっていけないように思います。たまに飲みにいって、一緒に仕事をしてる上司っていつも堅いけど、実はこんな人なんだってわかると、翌日から仕事が楽しくなるものです。
 それが、ろう重複の子たちは、一般の作業所では仲間とコミュニケーションがとれず、手話がわかる職員は悩みの相談を聞いてくれるわけではなく、指導や命令の手話を繰り出すのみ。だとしたら、それが私だったら、間違いなく、辞めてしまうでしょう。
 コミュニケーションって何なのか?手話って何なのか?「しゃべるな、仕事に集中しなさい」と職員が手話で、ろう重複者に言う。彼はその手話の意味を理解する。理解できるということは確かに職員は手話を使ったことになるかもしれない。でも、人との信頼関係はその手話からは生まれない。やはり、こちら側の手話もよみとって、会話のキャッチボールができなければ、一方的な手話ではコミュニケーションが保障されているとは言えない。じゃあ、手話がわからないといけない?完璧な手話技術って必要?
 私は気持ちがまず大切だと思う。
 杉山先生も「生徒によってコミュニメーション方法が違う、手に文字を書いてわかる子もいれば、指さしのみの子もいる」とおっしゃっていました。彼らの視線の動き、表情、しぐさすべて、かれらの言葉です。それを、わかろうとする、お互いに分かり合えることを信じることが大切であり、こちらが絶対的安心感を相手に伝え、通じ合おうと最大限に心を開いて構えれば、必ず、分かり合えると思うのです。(目黒・Mさん)

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