<手話サークル活動のヒント>
2002年03月26日(火)サークル定期総会にて
ほぼ1年ぶりに手話サークルに参加した。今日は定期総会だった。そこで3つの「出来事」が印象に残ったので、書き残しておこうと思う。
1.備品購入を決める時のルール
サークルの備品としてテレビを買ったことに対して「高額な備品の購入を判断する方法は?」との質問。
リーダーの回答は「昨年末から相談会で何度も議論した上で買った。議事録は受付においてある」。
その後訂正があって「約束事」(注;一般のサークルの規約のこと)には「高額な備品を購入する場合には、年度末に決算見通しを元に、例会で会員の承認を得た上で行う」とある。
リーダー補足回答;「「例会で」は承認を得なかったことは、スミマセンでした。」。
僕も同じミスを犯した経験がある。そもそもこのルール自体「役員レベルで勝手に買ってしまわないように」と設けたものだったのだ。その時僕は「サークルにどうしても必要だって考えて買ったんだし、買うに当たっても少しでも安くしようってあちこちの店を駆け回ってすっごい苦労して買ったのに、「勝手に買った」と言われるのは、心外だ。」って苦々しく感じた。でも、ルール違反はルール違反なのだ。僕はしばしばこうした「自分で作った法律」で行動して、あとからみんなの不審を買っているので、今日の出来事は大いに自らを反省した。
2.例会外活動に対する活動費の支給
来年度から相談会(役員会)・印刷に参加した人には一律500円を活動費として支払います、との議案に対して「交通費のかからなかった人にも払うのか?それはちょっと引っかかる」との質問。
会計担当者の回答は「これまでお茶を出していたが、それをやめて参加者全員に500円払いたい。交通費ではなく、あくまでも活動費だ」。
他にも「私は反対だ」との意見も出て、ちょっとヤバイムードに・・・。
黙っていればいいものを、老婆心を起こして木下挙手。「昔から何度も議論されてきた問題。交通費がかからなくても実際に恒常的に相談会や印刷に参加している人は結構お金がかかっている。夜の相談会なら食事もする。それに対してお金を払うことについては昔から反対意見も強い。ただ、現実の問題として時間と金を割いて相談会に参加してくれていることに対して、お茶ではなくお金で一定程度サポートしたいとの立場からの提案だと思う。」
これに対してH君が反論。「私は、昔からこの問題に反対してきた立場から意見を言いたい。役員の労苦に対してお金で報いるのはいかがなものか。そもそもサークル活動は自発的・無償の活動が基本だ。また、500円というルールを決めてしまって仮に全員が参加してしまったら、どうするのか?支払えないではないか。」
まったくそのとおり、だから永年悩んできているのだ。
この問題に対する考え方(アプローチの方法)は2つある。
一つは、そもそもどうしてこうした提案が総会議案としてなされたのか?
その背景に隠された問題は、1)役員会・相談会が役員を中心にかなりの負担になってきており、役員の中に「報いる必要がある」との共通認識が生まれている、という課題。2)予算を立てたところ「まあ払えてしまう」ほど相談会・印刷に参加する人が少ないという課題。
もう一つの視点は、有償スタッフを念頭においたサークル運営を考えなければならない時期に差し掛かっているのではないか、というもの。つまり相談会や印刷といった例会以外の運営活動に対して実費弁済+αを「支払う」ことによって、「金をもらった」役員たち自身が経済的にも、また精神的にもより豊かに運動を継続していける「効果」があるのではないかということだ。
「精神的に」というと語弊があるが、自腹切って「無償の奉仕活動」というのは、正直言ってなかなか長続きしないのではないかと思う。あるいは「誰にでもできることではない」。わずかでも経済的な補填があれば、補填を受けたスタッフに気持ちの上でも「ゆとり」をもたらすのではないかと考えるのだが、いかがだろうか。
従って金額的には500円が高すぎれば400円、300円とする方法等工夫の余地は残されている。
こうした課題をさらに進化させれば、サークルとして有償スタッフを採用するというような流れにつながるではないだろうか。いずれにしても大変難しい問題だと思う。
3.例会の準備
Tさんの8年間にわたる運営活動(7時前の会場準備など)に大して花束が贈られたこと。(以下、つづく)